2005年3月22日 カテゴリー：プレスリリース

2005年3月22日発表、当日11時より共同記者会見実施
レキオファーマ株式会社（本社：沖縄県那覇市、社長：奥　キヌ子）と三菱ウェルファーマ株式会社（本社：大阪市中央区、社長：小峰　健嗣）が共同開発した内痔核硬化療法剤「ジオン注無痛化剤付」及び「ジオン注生食液付」を3月23日より製造発売元の三菱ウェルファーマ株式会社から新発売いたします。

ジオン注の有効成分である硫酸アルミニウムカリウムは、痔核内投与により急性炎症を惹起し、その修復反応である肉芽形成を経た線維化により脱出した痔核を硬化・退縮させます。また、投与早期には、硫酸アルミニウムカリウムの血管透過性亢進作用により局所血液濃縮が生じ血流量が減少、その結果、速やかに出血症状が改善します。一方、タンニン酸は、硫酸アルミニウムカリウムによる過度な急性炎症を抑制し、二次的な組織障害を軽減します。
ジオン注は、内痔核の脱出に対して効果が期待できる薬剤であり、従来、手術適応となっていた患者さんにとっても新たな選択肢となります。また、手術に比べて侵襲が少なく患者さんの負担の軽減及び入院期間が短縮されることなどから、社会生活への早期復帰が可能となります。
なお、ジオン注は、四段階注射法という独特の手技を用いて投与するため、普及に際しては、肛門専門医の指導のもと講習会を通じた手技の理解・浸透を図ってまいります。

<製品概要>

■製品名
ジオン注無痛化剤付

■組成
ジオン注無痛化剤付
1バイアル10mL中、有効成分として日局　硫酸アルミニウムカリウム400mg、タンニン酸14 mgを含有する。添加物としてクエン酸ナトリウム150 mg、デキストラン40　70 mg、グリセリン1000 mg、亜硫酸水素ナトリウム15 mg、を含有する。
希釈液
１バイアル10mL中、日局　リドカイン43.27 mgを含有する。添加物としてリン酸水素ナトリウム10.00 mg、塩化ナトリウム72.00 mg、パラオキシ安息香酸メチル5.00 mg、パラオキシ安息香酸ブチル0.50 mg、塩酸0.022mL、水酸化ナトリウム適量を含有する。

■効能・効果
脱出を伴う内痔核

■用法・用量
本剤の投与に先立ち、局所麻酔により肛門括約筋を弛緩させる。
用時、ジオン注無痛化剤付1バイアル（10mL）に添付の希釈液10mLを加えて20 mLとし、硫酸アルミニウムカリウムとして2％溶液に調整する。通常、成人には１つの主痔核あたり2％溶液として9〜13 mLを分割して粘膜下に投与する。なお、投与量は患者の病態により適宜増減することとし、１回の治療あたりの総投与量は2％溶液として60 mL以内とする。

■包装
ジオン注無痛化剤付10mL1バイアル、希釈液10mL1バイアル添付

■製造承認日
平成16年7月9日

■薬価収載日
平成17年3月18日

■薬価基準
10mL1瓶（希釈液付）4,615円

■発売日
平成17年3月23日

■製造発売元
三菱ウェルファーマ株式会社

■製品名
ジオン注生食液付
 

■組成
ジオン注生食液付
1バイアル10mL中、有効成分として日局　硫酸アルミニウムカリウム400mg、タンニン酸14 mgを含有する。炭化物としてクエン酸ナトリウム150mg、デキストラン40　70mg、グリセリン1000mg、亜硫酸水素ナトリウム15mgを含有する。
 

■効能・効果
脱出を伴う内痔核

 
■用法・用量
本剤の投与に先立ち、腰椎麻酔あるいは仙骨硬膜外麻酔により肛門括約筋を弛緩させる。用時、ジオン注生食液付1バイアル（10mL）に添付の生理食塩液10mLを加えて20mLとし、硫酸アルミニウムカリウムとして2％溶液に調製する。通常、成人には、1つの主痔核あたり2％溶液として9〜13 mLを分割して粘膜下に投与する。なお、投与量は患者の病態により適宜増減することとし、1回の治療あたりの総投与量は2％溶液として60 mL以内とする。

 
■包装
ジオン注生食液付10 mL1バイアル、日局　生理食塩液10 mL1アンプル添付

■製造承認日
平成16年7月9日

■薬価収載日
平成17年3月18日
 

■薬価基準
10mL1瓶（希釈液付）4,533円

■発売日
平成17年3月23日

■製造発売元
三菱ウェルファーマ株式会社