痔のお話

痔のお話

お尻や便に異常を感じたら、まず痔だと考えて間違いないでしょう。世界中の人種・性別を問わず、成人の約3分の1が痔で悩んでいるといわれています。

痔には大別して、痔核(イボ痔)・裂肛(キレ痔)・痔ろう(アナ痔)の3種類があります。中でも男女とも痔核が半数以上を占めており、続いて男性では痔ろうが、女性では裂肛が多くなっています。

痔核には内痔核と外痔核がありますが、ここでは代表的な内痔核について解説します。痔核は重症度によりⅠ〜Ⅳ度に分類されます。最も軽いⅠ度では出血があるくらいで、痔核は肛門の外には出てきません。Ⅱ度では、排便の時に痔核が便と一緒に肛門の外に出てきますが、排便が終わると自然に中へ戻ります。Ⅲ度になると排便時に外へ出た痔は、指でゆっくり押し込んでやらないと戻らなくなります。さらにⅣ度では、痔はずうっと肛門外へ出たままになります。

ではどうして痔核は発生するのでしょう? 痔になるのは、動物の中でも2足歩行の人間だけといわれています。
人間は仕事や家事などで、同じ姿勢を保ったまま長時間立っていたり、座っていたりする必要があります。また人間は便意を感じたときに、動物のように何時でもどこでも用を足すことが出来ず、我慢を強いられます。そうかと思えば、トイレタイムには時間に追われて無理にいきんだり、定時にトイレへ行って長時間座り無理に排便しようとしたりします。このあたりが痔を作ってしまう主な成因のようです。

それでは痔にならないようにするには、どうしたら良いのでしょう? 上に書いた成因の逆のことをすれば良いということになります。
具体的には:

  • 同じ姿勢を続けず、極力姿勢を変えること。長時間座っている状態が続く時には時々立って動くとか、長時間ドライブする場合にはドライブインで車を降りて体操するなど。
  • 便意は我慢しないでトイレに行くこと。またトイレで座っている時間はせいぜい15秒以内とし、無理にいきまないこと。
  • 肛門の周囲は清潔にすること。排便のたびにシャワーや座浴で洗い、あまり紙でこすらないこと。
  • 便秘や下痢にならないよう気をつけること。
  • お尻を冷やさないようにすること。
  • 刺激物やお酒、タバコを控えること。

こういったことに気をつけていれば、かなり痔になることを防げると思われます。

痔は良性の疾患で、これで死に至るということはまずありませんが、不快極まりない病気です。お尻の病気には、他に直腸がんや大腸がんのような悪性のものもあります。
痔と腸がんには同じような症状があり、素人では区別がつきません。お尻や便に異常を感じたら、恥ずかしがらずに専門のお医者さんの診断を受けましょう。

これら痔の治療はどのようにされているのでしょうか? Ⅰ度やⅡ度の軽いものでは、軟膏や坐薬、内服薬で治療し症状を緩和します。Ⅲ度やⅣ度になると、従来の治療では主として手術になります。ゴム輪結さつ等の方法もありますが、手術の主流は結さつ切除法です。この方法は再発率が非常に低いのですが、治癒には1〜3週間かかり、やはりある程度の痛みは避けられません。そこで痛み等の苦痛が少なく、治癒期間の短い方法を求めて研究が進められています。中でもレキオファーマが開発したジオンは、Ⅲ度やⅣ度の痔に直接注射し、速やかな止血と痔核を硬化・退縮を可能させる画期的な医薬品です。従来の手術による治療に比べて体への痛みや影響が少なく、また経済的・時間的な負担を遥かに軽減します。

もんもんと悩んでいないで、すぐに専門のお医者さんへ。そしてすっきりして健康的な生活を送りましょう。